依頼と謝罪における働きかけのスタイル

こんばんは。昼ゼミ二年の山口です。本っっっっ当に最近寒い・・・。風邪やインフルエンザには気を付けてください。今回、「依頼と謝罪における働きかけのスタイル」というのを読みました。以下のようにまとめておきます。

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前回の発表の際に、佐藤(2011)の謝罪言葉の7つの分類が甘いのではないかという指摘を受け、今回はその中の「依頼」に関する内容を掘り下げて研究するに至った。

熊谷(2008)は依頼や謝罪として使われる「すみません」等の言葉の発話メカニズムを考察している。またこれらの言語行動には、2つのスタイルがあり、その1つは説明や弁明によって事情を相手に理解してもらおうという働きかけのスタイルである。事情説明によって依頼の必然性、妥当性をアピールし、なるべく弱みを見せずに理屈で相手を納得させるスタイルといえる。それに対し、もう1つは自分の不手際や責任に言及するなど自分を弱い立場に置くような働きかけのスタイルが存在すると熊谷(2008)は述べる。

A.M:紛失したのは、ほんとに私の不注意で。

F:はあ。

M:(頭を下げながら)申し訳ないと思ってるんですが、17日の出張にはどうしても私が行かなきゃなりません。

F:はあ。(Mを見ながらうなずく)

M:何とかパスポートを発行していくわけには、いかないでしょうか。

例文Aのように、事情説明をしつつも自分の非を認めるのは、「それならばあなたが悪いのだからあきらめなさい」と突き放される危険性を含んでいるが、低姿勢によって相手の共感を得、依頼の承諾を得ることが2つ目のスタイルといえる。自らを弱い立場に置くこのスタイルは、依頼や謝罪の言語行動において効果を発揮する。

○謝罪→非を認めること

○依頼→無理な頼みだと認めるような事を述べる

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話し手のポジティブフェイスが傷ついた状態(弱い立場)で、これらを修復するのが相手の許しや承諾といえる。

依頼と謝罪の言語行動の働きかけを見てきたが、他の分類ももっと掘り下げて研究していく必要があると思った。同じすみません等の表現でもシチュエーションや相手との立場や関係などが変わってくれば、用法も変わってくるのではないかと思った。今後は、これらを受けて、様々なシチュエーションをもとに、研究していきたいと思った。」

【参考文献】

熊谷智子 2008  「依頼と謝罪における働きかけのスタイル」月刊言語37(1)26-33