今どきの日本語

こんにちは。夜ゼミ2年の澤井です。最近、コンビニによく行くのですが私の家の近くはなぜかファミリーマートが多いです。そのせいで、セブンイレブンに希少価値を感じます。でもやっぱり好きなコンビニは慣れ親しんだファミリーマートです。

さて、今回要約した論文は以下の通りです。

北原 保雄(2009)「今どきの日本語」『日農医詩』57巻6号、815―818

本論文では、日本語の「乱れ」や変な日本語を作り出す若者の言葉遣いや「問題な日本語」について分析している。

取り挙げている問題

(1)患者の呼称は「患者様」か「患者さん」か

患っているというよくない印象があるため、「患者」という呼び方に対して尊敬表現が馴染まないというのがある。「様」を付けた場合は病院側と患者との距離を隔てることとなり、「さん」は両者の隔たりをより少なく親しみの度合いが強くなる。院内放送や研究論文では「様」を使い、患者個人に対しては「さん」を使うのは距離の取り方の違いによるものだと推察している。

(2)KY語

KY語の流行の背景には以下のものがある。

  • 遠回しに表現できる。 
  • 周囲から際立たせることが出来る。
  • 仲間意識を高めることが出来る。
  • 言葉選びを楽しめる。

若者が日本語のローマ字略語語として使っていた。しかし、KY語は頭文字であるため「読める」、「読めない」、「読みたい」のすべてが「Y」となる。KY語が増えると、日本語がだめになるのではないかと考えている。

(3)今どきの子供の名前

子どもは自分の名づけに参加できないため、親の浅はかな考えで付けるのはよくない。「悪魔ちゃん事件」というものがあり、「悪魔」という名前の届け出が拒否された。そして人名としてふさわしくない漢字を常用漢字から削除した。しかし近年子どもの名前の多様化は際限なく進んでいる。

自分の意見として、尊敬表現が馴染まない言葉もあるというのはあまり知らなかったためよい知見となった。また、若者が新しい言葉を使いたくなる思考や意識がどのようなものか分析するのは言葉の流行において重要なことだと思うので参考にしたい。