昼ゼミ3年の石川です。提出がおそくなってしまい大変申し訳ありませんでした。さて、就活が始まって二ヶ月が過ぎました。就活をしていると目上の方と話す機会が増え、今まで以上に敬語の使い方が問われていると感じます。そこで今回は敬語について改めて調べてみることにしました。以下論文のまとめです。
私は伊藤悠里の「敬語表現」についてまとめた。この論文は日本人におけるホンネとタテマエと敬語との関係、敬語とは何か、これからの敬語との付き合い方について主に述べられている。
1.ホンネとタテマエとは
「ホンネとタテマエ」。このことばほど日本人がよく使う言葉はない。これほど曖昧な表現を使うのも日本人の特徴である。「日本人の特徴は常に曖昧である」と言われるのは今に始まったことではない。もともと日本人は、白黒決着をつけず、言葉のぶつかり合いを避けることを良しとしてきた。曖昧という表現方法をとることで自分の意見をぼかし、自分が傷つかないようにすることができるし、同時に相手の同意を求めた形を作ることで、相手の顔を立てることができる。これは新しい敬語の表現の形であるという言語学の分析もある。たしかに他人を立てて他人が受け入れやすい表現をしながら自分の希望を通していく。これは敬語の役割と一致するところがあるかもしれない。
2.敬語とは
敬語は「敬意」や「丁寧さ」の表現方法だといわれる。敬語を使うことでその場、その時に応じた敬意を表す意図があることを表現している。敬語は一般的に「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の三つである。さらにこれらの基礎的な区別として敬語の種類は「話題の敬語」「対話の敬語」に分けられる。言葉は一般に、話し手と聞き手とがあって成り立つものである。話し手が聞き手に述べる話題となるものは話し手聞き手以外の第三者のことであったり、世の中のいろいろなことであったり、さまざまである。どのような内容であっても話し手が聞き手に丁寧に話そうとすれば「です、ます」が使われる。「です、ます」はしかるべき人物であろうが、犬や猫、食べ物の話であろうが使うことができる。つまり、話し手と聞き手が作る「対話の世界」において、話し手が聞き手に丁寧に述べようとすれば「話題の世界」に関係なく、「です、ます」は使われるのであり、これを「対話の敬語」と呼ぶことができる。一方、尊敬語、謙譲語は、まさに話題に応じて使われる敬語なのである。例えば、先生の話をするときは「なさる、いらっしゃる」などのように、尊敬語を使って「上」に待遇するが、自分の話をするときは「いたします、参ります」などのように謙譲語を使って「下」に待遇する。つまり、尊敬語や謙譲語は話題に登場する人物に関係する「話題の敬語」と言える。
3.これからの敬語
私たちは日々の社会生活の中で敬語に支配されているところがとても多い。それによってお互いの社会生活が円滑で平和になっているといえる。なぜなら敬語は人の感情を刺激する要素を持つからである。敬語は人間関係を穏やかに保っていくための安全弁をはたしている。他の多くの国ではいろいろな民族が共存しているから個人個人が自己主張することで社会が成り立つ。日本は多くの民族はおらず、しかも四方を海で囲まれた国だから、衝突もなくそれぞれが自己主張しなくても社会が成り立つ。それゆえにホンネとタテマエを作る必要があった。そして、日本語にホンネとタテマエがあるから敬語は存在する。このように考えると敬語は日本人として自分自身のためにも、また、他人との人間関係のためにも、身につけなければならない手段の一つであるが、それ以前に必要なのは、自分を高めようとする心である。ゆとりのある生活の中で、敬語は豊かな表現として楽しまれ、尊敬することで相手を美しくし、丁寧な言葉を使うことによって自分をも美しくする。敬語は日本人にとってなくてはならない表現方法なのである。
敬語は日本人特有の表現で日本の立地、国民性が大きく関係していることがわかりました。就活が本格化し、これから面接などをすることが増えてきます。今回学んだことを活かし、面接官によい印象を与えられるようにしていきたいと思います。そして適切な言葉遣いができる大人になりたいです。